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10月3冊目:これは経費で落ちません!1/青木祐子

以前、多部未華子さん主演でNHKからドラマ化された「これは経費で落ちません!」を読みました。シリーズ作品で今回読んだのはその1巻です。この作品はある会社の経理部をテーマとした「お仕事小説」です。僕は数学が好きなので、主に数字を扱う経理のようなお仕事にはとても関心がありとても楽しみにしていました。表紙や各章のタイトルに挿絵があり、イメージがつかみやすいですよ。因みに、この作品、漫画化もされています。

 【概要】

森若沙名子、27歳、彼氏なし。入社以来、経理一筋。きっちりとした労働と、適正な給料。過剰なものも足りないものもない、完璧な生活をおくっている、はずだった。最近、そんな気配のなかった同期に恋人ができて、少し迷いが生じている。ある日、営業部のエース・山田太陽が持ち込んだ領収書には「4800円、たこ焼き代」。経理からは社内の人間関係模様が見えてくる?

 【感想】

 この作品は石鹸製造会社「天天コーポレーション」で起こる事件を経理部の森若さんが解決します。森若さんの名探偵ぶりはものすごいです。その反面、恋愛には疎く、森若さんの慌てぶりも面白いです。

各話で起こる事件もとてもよく練られていますが、様々な側面でギャップの激しい森若さん、このキャラクター性が一番の見どころです。森若さんが「私はフェアではありません」というシーンがあります。森若さんはフェアではなくイーブンなのです。その意味は本作をご覧いただき確かめて下さい。