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10月1冊目:しゃばけ/畠中恵

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こんにちは、クローバーです。📚

10月にはハロウィンがあるという事で、妖怪やバケモノがテーマになっている作品を選びました。畠中恵さんの「しゃばけ」です。この作品は畠中恵さんの「しゃばけ」シリーズの第一作目です。話はこの1冊でひとまず完結しています。作中でその後の作品に繋がる伏線もいくつか用意されています。また妖怪が登場する江戸時代のお話なので、刑事もの探偵ものの様な推理を楽しめる作品ではありませんが、ファンタジー作品なりの謎解きは楽しむことができます。

【概要】

江戸有数の廻船問屋の一粒種・一太郎は、めっぽう体が弱く外出もままならない。ところが目を盗んで出かけた夜に人殺しを目撃。以来、猟奇的殺人事件が続き、一太郎は家族同様の妖怪と解決に乗り出すことに。若旦那の周囲は、なぜか犬神、白沢、鳴家など妖怪だらけなのだ。その矢先、犯人の刃が一太郎を襲う…。愉快で不思議な大江戸人情推理帖。日本ファンタジーノベル大賞優秀賞。

 【感想】

この作品の魅力は多彩なキャラクターだと感じました。主人公の一太郎は、その優しさや賢さが表現されておりとても魅力的なキャラクターです。作中で一太郎が自分の過去や未来と向き合う描写があります。中学生や高校生など10代の読者にぜひ読んで欲しいです。

また一太郎に仕えている二匹の大妖「犬神の佐助」と「白沢の仁吉」彼らも個性があって注目してほしいです。その他に清七親分や栄吉さん、妖怪の鳴家、屏風のぞき、みこしの入道さまなど、多彩なキャラクターを楽しみながら読んでみて下さい。